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文学
夏目漱石の作品の中では『彼岸過迄』が最も暗く絶望的な小説である
漱石の『彼岸過迄』を読んでいる。 冒頭、ちょっとしんどくなるのかと思ったけど、やっぱりすぐに面白くなってきた。 これを読むのはまだ2回目だ。 最初に読んだ時のことはほとんど覚えていない。 後期3部作のことは、『こころ』は異常なぐらい読み込ん... -
介護備忘録
ここじゃないどこかへという気持ちはあるが、僕の一存で今は動けないので、ここで最善を尽くすしかない
ときどき昔の頃のことを思い出すが、その少し前に思い出した時のような心の震えのようなものがない。 例えば、2016年には東京にとても帰りたかったけど、2023年はおそらく東京には帰りたいと思うことはない。 もちろん、ここにとどまりたいという思いより... -
音楽
『日が暮れても彼女と歩いていた』ルミネの本屋でバイトしていた頃、ずっとピーズを聴いていた
久しぶりにRCが聴きたくなって、『EPLP』を丸々聴いた。 『君が僕を知っている』は名曲中の名曲だ。 それから、ピーズの『リハビリ中断』をところどころを聴いた。 『実験4号』とか。 『日が暮れても彼女と歩いていた』を聴くと色んな扉が開いてしまう。 ... -
介護備忘録
慢性的に親と暮らしている僕にとっては、普通のこと。それに
わりと暖かい日が続いている。 もちろん、うちの中はガスヒーターでガンガンに暑い。 エアコンまでついている。 節約志向の僕的には心苦しいが高齢者の感覚に若いものがいちいちめくじら立てて言うのも、違う。 一過性で、介護をしたつもりになっている御... -
音楽
思い出野郎Aチームの『週末はソウルバンド』という曲のタワレコかユニオンという歌詞がすごく好きだ
プレイリストに入っている思い出野郎Aチームが良すぎる。 散歩している間、ずっと聴いている。聴けば聴くほど沁みてくる。 『週末はソウルバンド』という曲の歌詞がすごくいい。 若い頃の自分のことを歌ってもらっている気がする。 僕は別に音楽やってたわ... -
文学
結果は惨憺たるものだったが、大きな時間で自分をみつめたら結果はまだ先かもしれない
同じことばかり繰り返していてはいけないと思いつつ、ずっと繰り返しだと思っていた一年前と全然違う生活をしていることにふと気づいた。 去年の今頃は、新聞広告入れて問い合わせに対応して、きちんと営業やら相談会やら開いて、スーツを着て、やる気満々... -
文学
伊藤野枝から始まり、瀬戸内寂聴、ヤマザキマリと、女の人の物語をたくさん読んだ
久しぶりに本屋に立ち寄った。 新しい本は綺麗でいい。 岩波文庫の新刊の棚を眺めているとどんどんと時間が経っていく。 佐藤正午の『小説家の四季』は気になる1冊だ。 こういう本をいつか書いてみたい。 去年(まだ今年か)はまあまあ本を読んだ。 伊藤... -
介護備忘録
年末の伊勢路。家族3人で久しぶりのドライブ。
昼ごはんを食べてから紙に書いて、 「今から墓参りに行く」 と父に渡して、その紙に「留守番」と書き足して父を指差したら、 「俺も行く」と言ったので一緒に伊勢まで乗せていくことにした。 3人で、伊勢まで出かけるのは今年の四月以来だ。 以前は月に一... -
介護備忘録
冬はつとめて。少しずつ東京が遠くなる。この暮らしはけっして悪くない。
冬はつとめて、と言うが朝の6時半にゴミ捨てに外へ出たが、朝散歩は気分がいい。 冬の朝はとても静かで綺麗だ。 うっすらと明るくなってきていて、このまま近所のカフェまで歩いて行きたいところだが、近所にカフェがない。 なので、ゴミを捨てたら、もう... -
介護備忘録
家庭料理の幸せ。包丁を握りながら、料理の方法について母に講釈をたれる息子になった。
名著と呼ばれる本を何冊か机に積んで、この休みに読もうと思って挑んだが、なかなか進まない。 自分の知識がまだそこへ到達していないのと、少し関心がそこから離れているということだろうか。 以前はそういうものも無理してでも分かったつもりで読んだも...