-
文学
『それから』を最後に漱石はもう『三四郎』のような快活さを取り戻すことはない
『それから』を読んでいる。 漱石の小説は結婚にまつわる話がずっと付き纏う。 そうして定職につかない男の話と、それを是とする文明批評が繰り返される。 読んでいると、関東大震災や太平洋戦争の前の時代はわりと豊かな時代だったんだと思う一方、どうも... -
介護備忘録
両親が元気なうちになんでもおいしいものを作ってやろうと思うこの頃である。
両親が寝静まった真夜中にスパゲティを作って食べるのが密かな楽しみだ。 今も下で作って食べてきた。 ハムとブロッコリとチーズのスパゲティ。 普段は9時以降は何も食べないが、休みの前の日は、好きなものを食べる。 食べ終えて、さて、やるかという気... -
文学
ほんとうは一歩手前どころかど真ん中にいたのだ。それに気がづいた頃、僕はやはり一人で海を見ていた。
少し甘いものが増えてきた気がする。 もともと甘いものが好きなのだが、体型を維持しているのでずっと控えていたのだが、最近、毎日、何かしら買っている。 今もパソコンの周りにはチョコの食べクズが散乱している。 コーヒー飲みながら、甘いものを食べる... -
文学
Eテレのスイッチインタビューで奈良美智さん。穏やかで、何かと戦っていて、美しいものを愛でる優しさがある
Eテレのスイッチインタビューで奈良美智が出ていた。 ドイツで皿洗いしている頃の話がやっぱりいい。 自分に重ねる。 僕は何一つ成功していないが、チャレンジしている回数は多いのでアルバイト時代(今もだが)を苦労だと思っていない。 疲れた体で帰って... -
文学
政府から背中を押されて、お得だから旅に出ようという感覚は僕にはないけど、いつか切実な必要に迫られて旅に出る
本読むことと、音楽を聴くことと、コーヒーを飲むこと。 それぐらいしか楽しみがない。 映画は少し忍耐力がいるけど、面白い映画に当たった時は、楽しんだと思える。 旅は今は簡単には出れないけど、やっぱり必要だ。 旅への構想はやめられない。 政府から... -
文学
映画『グリーンブック』は深刻なテーマが根底にあるが、ディープサウスを巡る二人に友情が溢れる素敵なロード・ムービーです
昨晩、寝る前に『グリーンブック』という映画を見た。 一度、イオンシネマで見たことのある作品だ。 BSプレミアムは最近、いい映画を放送している。 先日は映画『フィールド・オブ・ドリームス』がやっていました。 週末に映画を一本見るというリズムが出... -
文学
行政書士を廃業して処分に困っていた新日本法規の加除式書籍がメルカリで高値で売れました。
昨日、ずっと整理しようと思っていた法律の本をメルカリに出したら、一晩で全部、売れてしまった。 法律の本と書くととても格式の高い本と思われるかもしれないが、そんなものではない。 加除式書籍といって、法改正があったりすると定期的に中身を差し替... -
文学
ここからならどこへでもいける。わずか3分、4分ぐらいの時間だけど、そこには旅の趣ととても長い時間の解放がある。
季節が冬に近づいている。 夏にやり残したことが山ほどある。 冬が来るまでにはと思っていたが、季節が変われば、心持ちも変わる。 仕事を終えて、帰りはいつもの地元のスーパーまで向かう。 そのときに使うバイパスがとても気に入っている。 乗ってすぐに... -
文学
ヘミングウェイは『日はまた昇る』が最高傑作です。土屋政雄の新訳版がオススメ
日はまた昇る[新訳版]を読む ヘミングウェイの中では、『日はまた昇る』が一番いいという話を友人にしたら、カズオ・イシグロの翻訳をしている土屋政雄の訳した新訳版を読むべきだと教えられた。 それ以来、ずっと読もう読もうと思って、読めてなかった... -
文学
多くの語られる言葉の中に僕の居場所がない。視聴率のパーセンテージの数だけズレているから、圧倒的にそっちが多数派になる
どこへ行っても、前の仕事を聞かれるので、僕みたいにあまり手に職がついていない人間は色んなことを言ってみる。 その中でも一番まともなキャリアはやっぱり大学生協時代の旅行業なので旅行代理店にいたという説明をする。 住んでる場所と、職場の友達と...