冬の夢

冬が近づいているが、まだ寒さが安定していないから準備段階だが、この間の服装が決まらない。

三重で暮らすようになってからは車で移動するから、随分、軽装になったけど、やっぱり朝晩は冷える。

けれども、日中はやはり17℃ぐらいあるから、それなりに着込んでいくと汗をかく。

1月、2月の芯から冷える冬が、待ち遠しい(寒いけど)。

三重はほとんど雪は降らないから、東京の一年に一回あるかないかの大雪の日が懐かしい。

僕らの成人式の日は雪だったんだよな。

大学は高尾にあったから、冬は寒くて寒くてやりきれなかったが学生ホールにたむろしている時間は温かった。

英米語の女の子たちと話すのが楽しかった。

冬の寒い日にバイト先に向かう中央線で富士山が見えた。

荻窪の本屋で働いていた。

武蔵美の友達と本の話をするのが楽しかった。

東京は美しい、ずっとここで暮らしていこうそう強く思った頃だ。

26歳とか。

早稲田の年末のそばもやはり温かった。

目白、雑司が谷。

僕は孤独だったけど、一人じゃなかった。

そこには語り尽くせない冬の思い出がある。

やっぱり長生きしないといけない。

タイトルにある『冬の夢』という言葉は言うまでもなく、スコット・フィッツジェラルドの小説から使わせていただいています。とても美しい小説で、好きな作品の一つです。

著:フィッツジェラルド, 編集:村上 春樹
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