以前は僕も若かったから、何かを書くときには、怒りのようなものを燃料にしてものを書いていたけど、今は怒りのようなものは燃料にならない。
今は悟りのようなものを燃料に生きている。
書いているのは、ただ書いているだけ。
今の僕の書くものに僕の情熱はない。
この先のことはわからない。
怒りを誘発するような情報に見舞われたとき、いちいち反応したくない。
それはコロナのときになんとなくそうなった。
例えば、自分の商売がコロナでダメになったとしても、(コロナで営業どころではなかったが)そうなったら、またなんかバイトすればいいと思っていたし、運が悪かったなとしか思えない。
怒ってる人はいたけど、怒ってもしょうがないじゃん。
流行感冒は昔からあったことなんだから。
カミュの『ペスト』読んだときにこの先3年は何もできないなと思ったら、ほぼ3年間、何もせずだいたい何もしないまま。
その通りになった。
もちろん、そこから学ぶべきものは多かったが。
そして、そんなことがあったことも僕らは忘れてしまうんだろう。
いつも言うように残るものは残るし、残らないものは消えていく。
さようなら。
をいう相手さえ今の僕にはいない。
コメント