色々と忙しいし、心的状況もそんなによくないが、せっかくとったチケットだし、なんとか時間を確保し、ライブに行ってきた。
正直、名古屋まで行くのも気が重い状況でリセールしてもいいかと思っていたが、やっぱり行ってよかった。
ライブが始まるまですごく重たい気分だった。
このままじゃいけないからとりあえず街の空気だけでも吸って帰ろうぐらいだったんだけど、一曲目『わたしたちへ』が爆音ではじまると、きらびやかな光の中、自然と涙が溢れてきて止まらなかった。
身体の中に閉じ込められた感情が溢れてきたような感じを受けた。
僕は冷静に喜びに満ちていた。
そうだ。
生活に押しつぶされてこの感覚を忘れていた。
これだ。
これを聴くために何ヶ月も前から、頑張ってチケットをとったんだった。
前回は単独演奏会という弾き語りだったが、今回は合奏だ。
カネコアヤノ単独演奏会@日本特殊陶業市民会館。登場してから、ひとことも喋らずギター1本で歌い続ける
近年は、東京へは行けてなくて、19年以来、街へ出ると言えば名古屋だ。 東京からの友人も名古屋へ出張の時に声をかけてもらっている。 それでも1時間半はかかる。 今…
バンドがついている。
このバンドが凄くカッコがいい。
そしてカネコアヤノも最初から最後まで一言も喋らずに歌いつづけ、約2時間。
めちゃくちゃカッコいい。
いつも通りアンコールもなし。
客も教育されていて、アンコールをすぐに諦める。
いいライブだ。
ライブが終わって外に出て思ったのは、また来ようとということだ。
こころが軽くなった。
せっかくの名古屋だったが、帰りはゆっくりもしていられないので、アーバンライナーで帰ってきた。
名古屋に行っただけなのに月から帰ってきたみたいに現実世界はハードでタフだ。
楽しいだけが人生じゃない。
しかし、たぶん僕はこれをのりきるだろう。
本と音楽があるから。
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