先週あたりから、土曜か日曜に伊勢神宮に行けたらいいなと思っていた。
思っていたというのは、休みの日の前の日、僕は夜中まで起きているので、翌日、昼まで寝てたら行けないなというのがあったから、なんとなく心づもりとして、行く気でいた。
そして9時に目が覚めたので、行くことになったのだが、キッチンでコーヒーを淹れているところで、母に話したら母も行くと言うので、僕は驚いた。
僕はずっと一人で行くつもりだった。
誘っても行かないと言うと思っていたから、一人で行って、家族代表で角祓を貰ってくるつもりだった。
「行けるんか?」
「なんで? 歩けるよ」
いつも買い物を誘っても行きたいくないという人だったが今年の伊勢神宮には行くという。
「ほなら、行こに」
コースは外宮さん→内宮さんだったが、どうしようか。
もし、無理だったら、途中でやめて帰ってきたらいいかと思い、外宮さんから参った。
僕は何度も母に「歩けるか?」と尋ねたが、結局、全て強行した。
4年前の母が元気だった頃に一緒に行って以来、行けてなかったので、もう一緒には行けないかなあ。
思っていたから、今日は思いがけないギフトとなった。
内宮も遠い駐車場だったが、母はがんばって歩いた。
母は「全然エライことないわ」と全行程を歩いた。
僕は僕で、角祓と開運鈴守りを2023年版に更新してかなり満足していた。
母は今年はええことあるかもなあと言っていたが、こうして4年ぶりに一緒に伊勢参りができたことが、既に「最高にええことや」とは言葉にするまでもあるまい。
もちろん、父に赤福を土産に買ってきた。
赤福、8個入り800円?!
父はさすがにもう歩けない。
帰りにカツ丼の弁当を買ってきたらペロリと全部食べたから、まだまだ元気なんだが。
神宮を歩いているときも、車を運転しているときも、家に帰ってきたときも、母は「ありがとう。ありがとう」と口癖のように言っていた。
本当に嬉しかったのだろう。
以心伝心というのは本当で、僕の喜びも母に伝わっていた筈だ。
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