ときどき将来の心配をされる。
もっとも心配ではないのだろうが。
僕がどう考えているかなんて、正直、誰にも教えるつもりもない。
だって自分でもわからないんだもの。
尊敬するリリー・フランキーさんが
「将来のことなんて想像しても意味がない。だって、今までも想像した通りになったことなんてないんだから」
と言っていた(もともとは大竹伸朗の言葉だ)。
他人の将来を心配する心理はわからないが多分、僕が未婚で定職もなくて、夢も希望も語らず、休みの日はいつも本を読んで散歩しているからだろう。
人それぞれの楽しさというものは、色々あっていいもので、僕にとっては漱石の時代の物語や、村上春樹の小説世界の中にいる方が楽しい。
最近始めたバイトはコツコツと仕事を覚えて少しずつ信用を得ている。
それが内向きというなら、どうぞ。
と、別に誰かと喧嘩をしたいわけでもない。
色んな評がいまさら神経をさわることはない。
なんとなく冷静に色んなことが考えられるようになってきたので、言葉を整理しているだけ。
『それから』の主人公の代助の振る舞いに共振してるだけなのかもしれない。
『それから』を最後に漱石はもう『三四郎』のような快活さを取り戻すことはない
『それから』を読んでいる。 漱石の小説は結婚にまつわる話がずっと付き纏う。 そうして定職につかない男の話と、それを是とする文明批評が繰り返される。 読んでいると…
夏目漱石『それから』これが明治の時代に書かれて毎日、新聞小説で連載されていたというのだから、すごい。
『それから』を読み終えた 圧倒的な最後に、ため息が出た。 自分がこれから何か小説を書く必要はもうないような打ちのめされた気分だ。 これが明治の時代に書かれて毎日…
きちんと答えているつもりだけど、やっぱり先のことはわからないとしか言えない。
ただ文章を書いている僕をもっとよく見てほしいとは思う。
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