将来のために少し身軽になろうと色々なものを捨てると良いと、色んな本や人が言っているけどあんまり不必要なものがない。
服もたくさん持っているが、ほとんど着ている。
ギターも今でも弾いている。
最近はカネコアヤノのアーケードを練習している。
ステレオは死ぬまで使うと決めている。
レコードも今持っている量で事足りると東京を離れるときに決断した。
選びに選んだ60枚ぐらいを持ってきた。
というか、最近はレコードを買えない現状に少しずつフラストレーションが溜まってきた。
買い物の経験が豊かな食料品は逡巡なく買うが、物に対してはかなりシビアで、その日にはまず買わないという判断をする。
セールで(例えばブラックフライデーとか)欲しいなと思った商品も、セール期間中は買わない。
セールが終わって、定価に戻った段階で本当に欲しかったら、定価で買う。
定価になったら、いらないという冷静な判断が出来るから。
そういう感じだから、あんまり無駄なものはない。
最も無駄なものにお金を費やすことをダメだとは思っていない。
高いセーターを買って、その人がそれを着ることで、その冬を幸福に過ごせるなら、それでいい。
僕も何枚か素敵なセーターを持っている。
東北の地震の前に買ったシェットランドは今でも着ている。
それに袖を通すと今でも幸せな気持ちになる。
今、使っているものは全部、ほとんど東京時代に買ったものばかりだ。
凄い執着やなあと言われればそれまでだが、東京のことは全て忘れてしまった。
今は、今のことで頭がいっぱいだから。
だから、しばらくはまだ身辺を整理する心境に至っていない。
いつかはスマホと銀行口座だけで、旅に出るつもりだが、まだまだ、ここでやるべきことがたくさんある。
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