安心と不安

仕事から帰ってきて、疲れたから、2階で寝てたら、僕がまだ帰ってこないということで、大騒ぎになっていた。

もちろん、帰ってきたことも、2階に居ることも僕は告げているが、それは言い訳にならない。

とんかつをあげてやろうと、いいところを買ってきたのに、ご飯も既にめいめい食べてしまっていた。

白米と漬物かなんかだけだ。

帰ってきて、ご飯がたくさん余っているから、炊かなくていいという話をして、ちょっと疲れたから寝てくるわと上に行ったのだった。

寝とった俺が悪いんや、と僕は少し母を攻めるような言い方をしてしまった。

自分の思いどおりにならないことばかりだ。

とりあえず支度をしてなんとなく遅い時間に3人で軽めの夕食をした。

お腹いっぱいという年寄り二人が多分欲しがるだろうと思ってお好み焼きを一枚焼いた。

案の定、美味しそうということで参戦してきたので、4分の1ずつ分けてあげた。

3人で食事をすればとりあえずリセットされる。

明日はとんかつにするから、5時にはキッチンで準備を始めよう。

僕が衣までつけるから、母には揚げ番をしてもらう。

不安はいつも僕につきまとうが、とりあえず、母が僕を探して見つけることで安心することで僕の不安も多少和らげられる。

大丈夫、大丈夫。

何もかもうまく行く。

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