2023年– date –
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介護備忘録
母と二人で、えびフライを揚げる
不調ではないのだが、今日は歩きたい気がしなかった。 布団の中に入って何も聴かないで、静かな部屋で1時間ぐらい寝た。 えびフライが食べたかったので、バナエイエビを買ってきて、自分で作った。 バッター液から作って、パン粉。 バッター液につける前... -
介護備忘録
幸福な土曜日。食べることばかり考えている。というか、ずっと何か作っている。
寝ないで、起きている父に早く寝るように、促すと「何か食べたい」というので、あんパンを見せると、ラーメンか、蕎麦が食いたいというので、スパゲティでええかと茹でる前の麺を見せると、「なんでもいい」と言う。 それでは、ということで、いつも一人で... -
文学
吉本ばなながポストしていて、気になって読んだら、とても面白い本だった。『私のことだま漂流記』山田詠美
今日は正常運転だ。 いい肉がわりとお値打ちだったのですき焼きをした。 すき焼きはとても簡単なので、この時期はけっこう回数が増えていく。 父は毎日、美味しいもの食べれて幸せやと言った。 人生は捨てたものじゃないよ。 と僕は両親と3人暮らしをはじ... -
介護備忘録
認知症と家族。介護生活は自分の思いどおりにならないことばかりだ。
仕事から帰ってきて、疲れたから、2階で寝てたら、僕がまだ帰ってこないということで、大騒ぎになっていた。 もちろん、帰ってきたことも、2階に居ることも僕は母に告げているが、今更、それは言い訳にならない。 とんかつをあげてやろうと、いいとこを買... -
介護備忘録
母と4年ぶりに行った伊勢神宮。思いがけないギフト
先週あたりから、土曜か日曜に伊勢神宮に行けたらいいなと思っていた。 思っていたというのは、休みの日の前の日、僕は夜中まで起きているので、翌日、昼まで寝てたら行けないなというのがあったから、なんとなく心づもりとして、行く気でいた。 そして9... -
文学
長い年月をかけて僕が誰かとわかりあえてると思う瞬間。言葉じゃない、何か。
一生懸命に語りすぎる、といつも思う。 言葉だけに頼りすぎる、ともいつも思う。 最近、特にいっぱいいい音楽を聴いているからそう思う。 音楽を聴いて、こちらが受け取れる分だけで十分だ。 ディランがそうだった。 ステージに立って、ただ歌って帰る。 ... -
文学
働くことについて。原田ひ香の『三千円の使い方』的な方向性の小説がいい
漱石の小説の主人公はたいてい仕事を探している。 そうして、仕事をだいたい友達の叔父やら自分の親から周旋されることばかりを期待している。 明治の時代は求人情報とかはなかったんだろうか。 誰かに紹介されないと仕事にありつけないとか。 僕も若い頃... -
介護備忘録
母の魚を捌く姿をずっと眺めていた。※この虹の根元に僕の働く小学校がある
夜の支度を買いに行って帰ってきたら、親戚のおじさんに鯵と鰯を大量にいただいた。 口は水炊きになっていたが、路線変更するしかない。 新しいから刺身にしたら美味いんだろうけど、なかなか簡単に魚などおろせない。 母にある程度やってもらったが、僕は... -
文学
夏目漱石の作品の中では『彼岸過迄』が最も暗く絶望的な小説である
漱石の『彼岸過迄』を読んでいる。 冒頭、ちょっとしんどくなるのかと思ったけど、やっぱりすぐに面白くなってきた。 これを読むのはまだ2回目だ。 最初に読んだ時のことはほとんど覚えていない。 後期3部作のことは、『こころ』は異常なぐらい読み込ん... -
介護備忘録
ここじゃないどこかへという気持ちはあるが、僕の一存で今は動けないので、ここで最善を尽くすしかない
ときどき昔の頃のことを思い出すが、その少し前に思い出した時のような心の震えのようなものがない。 例えば、2016年には東京にとても帰りたかったけど、2023年はおそらく東京には帰りたいと思うことはない。 もちろん、ここにとどまりたいという思いより...