映画『スタンド・バイ・ミー』で最も好きなシーンはクリスとゴードンが肩を並べて将来について語るところ

映画『スタンド・バイ・ミー』は僕の好きな映画のベスト3に入るのはけっこう知られているかもしれないけど(※ちなみに他の二つは『ターミネーター2』と『パッチギ!』)

その映画の中で、ウィル・ウィートン演じるゴードンとリバー・フェニックス演じるクリスの二人が肩を並べて話すシーンがあって、不良少年役のクリスは自分の将来を悲観して泣いて、それに同調して優等生のゴードン(作家志望)は自分も中学は職業訓練コースへ進むよ、と言ったとき、クリスはゴードンに自分の才能をムダにしちゃいけないというようなことを言った。たしか・・・

で、その時の二人の会話がすごく好きなんだけど。

クリス:「将来、書くことがなくなったら、僕らのことを書けばいい」

ゴードン:「書くことがあっても君のことはきっと書くよ」

当時はまだ野球少年で、文学少年じゃなかった僕のこころを少なからず揺らした。

このセリフをなぜ思い出したかというと、こないだ金曜日、大学時代の友達から電話があって

「おまえのブログに俺がいつ出てくるんだ?」と言ってきたからだ。

「書いてええの?」

「いいよ。っていうかなんで今まで出てきてないのか不思議だよ」

「他に書くことがいっぱいあるし、書いたらアカン気がすんねん」

こんなに付き合いが長いのに僕の好きな映画が『スタンド・バイ・ミー』であるということすら知らないから怖い。

つまり奥ゆかしさのかけらもない友達の電話がきっかけで今日の日記を書いている。

この先は何も得るものがないので、ここでやめてもらってもさしつかえない。

彼のことは一度、東京、上海 というタイトルで少し書いているんだけど、とにかく大学時代の友達といえば、コイツで、彼がどういう奴かというと彼はサラリーマンなのに、いまでも感覚は変わらないでいて、先日、飲み会で(僕は行ってない)、トイレ近くにいた女子大生に声をかけて、なんとなく名刺を渡したら、翌日電話が来たらしく、その興奮をすぐさま僕に電話をしてくるような男で、とにかく軽い。

昔から女の子を口説くのが上手くて、僕は彼を知っているから他のどんな武勇伝を聞いても驚かない。

「よかったやん」である。

面白い話があるんだけどこのブログでは書けなかったりする。

学生時代、北京で彼が600ドルを失くしたといって、僕がトイレに言っている間に僕のカバンを調べていたのも彼だった。

彼はいつも夜中、家に電話してくるんだけど、僕は彼の電話番号を知らないから、こちらからはメールするしかない。

というか僕から電話することはまずない。

改めて言葉にするようなことなんか何もないのである。

もし、あるとするなら僕がもう少し書きたい種類のものが書けるようになってからだと思う。

映画『スタンド・バイ・ミー』がどういう設定だったか冷静に考えたら、僕が彼のことを書くにはまだ早いことぐらい僕にはわかる。

僕らはまだ終わっていないから。

いつかは映画『キッズ・リターン』のラストの名セリフみたいにきっちりキメたいけど、そんなに志のある間柄でもない。

ちなみに彼の思い出の映画は『菊次郎の夏』だ。たぶん・・・

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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