手帳は持たない

今日はとくに何もなく、予定調和な一日だった。

僕は、変化に富んだ日常より、毎日、同じことをやっている方が性に合っているから、あんまり先の約束が入らない。

学生の手帳なんか見せてもらうと、予定だらけで、大変だなあと思う。

僕も１９歳、２０歳の二年間だけ、手帳を持っていて、けっこうたくさん予定が書きこんであって、それは一つの思い出として持っているけど、今、思うと生活の充実を自分の外へ求めていたのがなんとなくわかる。

そうして、それを誰かと比べて競っているのがなんとなく感じとれる。

若さゆえなのか、寂しさゆえなのか。

今、僕は手帳は持たない。

メモしなくて、記憶できるし、ケータイもあるし、それに僕は僕なりにダントツに忙しいから。