雪の降る街

今日は朝から雪。

20分遅れで目が覚める。

仕事へ行かなきゃ。

コーヒーを入れて、伊勢うどんを茹でて食べた。

それから顔を洗って、家を出て、遠回りしてセブンイレブンで昼飯を買ってとか、大きい坂を避けてとか、チェーンを履いたトラックの走る音がごっつ怖いとか思いながら、歩いていたら、汗だくになった。

都電に乗ろうとかも思ったけど、財布から小銭出すのも、スイカ出すのも面倒くさいと思い、帰りも歩いた。

雪の街はとても白くてキレイだった。

夜、16年前の雪を越えたと、16年前と同じ人間からメールが来た。

その頃から僕の記憶は、ときどきあの雪が降っている。

時が流れてもなにも変わることはない。

ただ東京の雪の日が僕にはとてもキレイに見える。

吐く息も白くて、何もかもが真っ白になっていく。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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