“THE BODY(死体)”

テレ東、『ミューズの晩餐』という番組で『スタンド・バイ・ミー』の特集をやっていた。

今まで、なにげなく見ていた映画だけど、いろいろと想いが詰まっていることを知った。

まずスティーブン・キングが映画化された作品を見て、涙を流したという話。

普通、こういうのは映画化ではあまりない話ではないだろうか。

日本でも映画化された作品は、けなされる運命だし。

原作を越えるなんてありえないと思われている。

でも、スティーブン・キングは感激して、『これだ!』と思ったらしい。

というのは、『スタンド・バイ・ミー』というタイトルは原題ではなくて、原題は『THE BODY(死体)』という作品で、決して主題歌にある美しいテーマのある作品ではなかったのである。

監督のロブ・ライナーが凄いのは原題を変えて『スタンド・バイ・ミー』というタイトルをつけてさらに『スタンド・バイ・ミー』は男女の愛を歌った曲※なのにそれを少年期の友情の定番曲にしてしまったことである。

こういうのをオリジナル(創作)と言わずして、なにをオリジナルと言うんだろうかと僕は思う。

※『スタンド・バイ・ミー』はベン・E・キングが幼なじみと結婚したばかりのときに、作った幸せいっぱいの曲。

それを知り、早速、レコードでベン・E・キングを大音量で流す・・・

『あの12歳の時のような友だちは

もうできない

もう二度と・・・』

そうタイプして、主人公ゴーディがパソコンを後にして部屋を出て行く、ドアが閉まる寸前にウッドベースの音。

そして始まる。

夜の闇があたりを包み―

月明かりしか見えなくても

ぼくは怖くない

怖くはないさ

君がそばにいてくれるなら

友よ友よいつもそばに―

いておくれ

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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