固有名詞を与えると症状が力を持ちだす病

夏真っ盛りである。

とても気分がいい。

38℃、上等。

倒れる人が多いとテレビでやっているけど、あまりにも〇中症と言い過ぎである。

僕らが子供の時は熱〇症とはあんまり言わなかった。

全校集会で倒れた生徒は、「日射病」として処理されていた。

〇中症という名称が、夏にブレイクしだしたのは、けっこう最近のことである。

テレビの仕業である。

ストレスと同じで、言葉にすると症状が力を持ちだすので、あんまりそれ自体に固有名詞を与えないことである。

例えば職場で『あの人苦手なんだよなあ』で済む症状も、その人の存在を含めて自分の悩みをストレスと呼ぶだけで、自分を弱めて、痛めて、貶めてしまうから、言葉に載せないこと。

負の言葉はとても力を持っているから。

流行り病とかまん延する言葉にはとくに注意喚起を促したい。

誰も世界をめちゃくちゃにしようと思って生きてないから。

『三四郎』いよいよ、ラスト。

この世界がいつまでも続けばいいと思いながらページをめくる。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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