スパイスと兵法

いつもつくるカレースープがあるんだけど、今日はちょっとなんか違っていた。

いつも最後にナンプラーをほんの少し入れるんだけど、今日は切れているのが、わかっていたんだけど、「まあ、なくてもいいか」とスーパーで315円をケチった為、やはりいつも通りうまくできなかった。

なんか足んない。

この料理にしか使わないけど、家にはナンプラーが必要なことを思い知らされた瞬間である。

ちょっと最近、いろいろとお金を使ったもので、セコクなっていて、食費を削ろうと思っているんだけど、削るべきは食材で、調味料ではないことを知った。

あと、小説を読みこんでいる(自分の)。

イッキに読んでテンポやリズムの悪いところを削っている。

学生時代に読んだ本で太宰が言っていたことなんだけど、文章で、この箇所、いるかいらないか迷ったときは、削るべきだと言っている(兵法)。

そのルールにのっとってやると僕の小説はほとんど文章がなくなるので、話半分で意識している。

太宰は好きな作家だけど、文章よりか存在が好きなので、あまり参考にはならないな。

料理も小説も色んなものを参考にして作っているけど、結局は、自分で手に入れたものが最後まで残るのである。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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