震災の、それから

なにを書くかを考えているうちに随分と時間が経ってしまいました。

もちろん普段を生きている僕には、時間の経過なんか気になるわけもなく、ただなんとなく何もしていないという自覚だけが蓄積されていき、これでいいのだろうかという気持ちになる。

気持ちになっても、なるだけで別に今すぐなにかをしようという気にもならない。

でも、いずれなにかしないといけないだろうし、ずっとこんなわけのわからないままの人間でいるはずもないだろうという根拠のない期待もある。

それだけのことを漠然と考えていて、それ以外のことを考えることなく漠然と生きている。

でも暮らしはそれ以外のことで成り立っている。

昔の僕よりは、何事にも逃げずに向きあっている。

飲み会にも参加しているし、疲れている人に温かい言葉もかけてやることも出来るようになった。

もうじき一年が終わりになるが、僕は風邪など引かずにかなり調子がいい。

クリスマスの日に寒波にやられて風邪をひきそうになったけど、なんとか持ち直した。

来年に向けて、僕自身は展望はないけど、いろいろ楽しみが増えている。

ヤフーのトップニュースを見ているとどんどん入ってくる。

箱根駅伝のCMのナレーションを村上春樹が書いているとか、さしこが深夜ドラマの主演を2クールでやるとか、日々の楽しみが少しずつ更新されていく。

他力本願だと言われようが、自分以外の人に期待できるというのも大切な気がする。

今年は震災以来、色んな人に助けられたから。

僕は左足をケガして、数ヶ月思うように歩けなくて。

例によってたくさんの恩義の一つひとつは忘れてしまったけど、それでもあの時々のやさしさと、僕の笑った思い出は忘れない。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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