大河の『龍馬伝』が終わった。
ラストは近江屋のシーンだった。
「吠たえなっ」と龍馬が言い、ふすまを割る足音が聞こえ「いかん」と中岡慎太郎が言ってから、あっという間に、龍馬は斬られた。
実行犯は今井信郎(亀治郎はよかった)。
歴史的事実であるということを知っていてもとても残念だった。
もう少し龍馬が生きていてくれれば、日本の歴史は変わっていただろうとすでに確定した歴史を学んだ僕たちは仮定するだろう。
でもまだ歴史を知らない見回組にすれば、もう少し早く斬っておくべき相手だったんだろう。
彼らはやはり龍馬の暗殺に後れをとった。
龍馬は『役割』をきちんと終えて生涯の幕を閉じた。
『役割』というのはその場、その場で違っていて、龍馬も最初は自分の役割がそんなに大きなものではなく少しずつ自分の役割をこなしているうちに、だんだんと天命に近づいていったんだと思う。
最初はたしか黒船にただ憧れていて、船に乗りたいだけの青年だった。
そういう好奇心が周りの人により使命感に変えられていったから上手くいったんだと思う。
とにかく今年は一年間、ずっと坂本龍馬のことを考えていた。
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』も読んだし、京都へ墓参りも行った。
酢屋にも近江屋後地にも行った。
毎週、月曜日、休憩室で友達と、龍馬の話をするのも楽しみだった。
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