リンク、フラット、シェアという考えが真新しくインターネットが普及し始めた頃の話

このブログのタイトルどうですか？

『共通の話題』

これは僕が以前、書いた小説のタイトルなんです。

もう一つ言うとこれは古い友達との共作なんです。

「おうええやん、『共通の話題』、いけるわ」と言って、彼はある時、僕の小説と同じタイトルのホームページを立ち上げてくれたのです。

「書きたいことがあったらＢＢＳやらコラムやら、好きに書いてくれてええで」

リンク、フラット、シェアという考えが真新しくインターネットが普及し始めた頃の話。

２００１年だからもう９年ぐらい前。

僕は国立から三鷹に引っ越してきたばかりで、パソコン（ＩＢＭのやつ）を買ったばかりで、東京電話のインターネットを使っていて、アナログ回線で全然、つながらなかった。

その友達にテープにダビングしてもらった斉藤和義の『ゴールデンデリシャス』ばかり聴いていた。

喫茶店やホテルでウエイターをやっている僕に「とわ、この先どうするねん」というようなことを彼は絶対に言わなかった。

ただ会うといつも「書いてる？」と聞いてくれるだけで、とても無責任でイイ奴だった。

中央線は武蔵境のホテルメッツの裏の喫煙所で夜遅くまで将来のことについて話した。

僕にはまったく将来に対しての不安はなかったけど、彼はいつまでもこんなことをしてられないという構えで、会う度にだんだん口数が減っていって、いつの間にか地元の教員採用試験に合格していた。

（僕がたしかバイトの面接に落ちまくってた頃だ）

彼は今、地元の高校でかなりイイ先生になっている。

あれから『共通の話題』はすっかり変わってしまった。

僕は昔のように小説を書かなくなったし、好きな人も変わった。

ケータイも持ったし、パソコンも繋がりやすくなったし、音楽もＪ－ＰＯＰばかり聴いている。

彼は彼で生徒の心配ばかりしているし（＾－＾）

だからもう昔のようには、話ができないかもしれない。

ブログを始めようと思ったとき、タイトルが必要ということだったので、迷わず『共通の話題』にしようと思った。

ほんとうはそれだけの話である。