今日は仕事が休みだった。
たまに平日のこういう休みがないとやってられない。
基本、僕は日曜の休みは身体を休めるだけだから家か、池袋にしかいない。
一人でどこかへ出掛けるのも平日じゃないといけない。
1300万人も住んでいる東京といえど、家から最寄りの地下鉄の駅までに、ほとんど誰とも人とすれ違わないのが、平日の東京、僕の好きなほんとの東京だ。
僕が小説を書いたりして、東京に住んでいる理由は、ときどき、一人でいろいろ考えて物事が上手くいくからだろう。
さて、今日は二つ。
まず、『かぐや姫の物語』を見てきた。
前評判でいいときいていたから、どんなにいいんだろうという気持ちで見たんだけど、凄くよかった。
内容は僕が知っている、あの『竹取物語』だけど、やっぱ『竹取物語』って凄いよ、と思いながら見ていた。
悲しさとか、切なさとか。
それからもう一つは、銀杏ボーイズのアルバムを買った。
歳がらもなく、ずっと彼らの新譜を待っていたのだ。
この待ちわびたCDが面白くなかったら、厭だなと思っていたけど、もちろん、めちゃくちゃよかった。
甘くて、切なくて、ロマンチックで、やさしい。
峯田君はぜんぜんブレなくて、同い年で、悔しいけど、カッコいい。
これからしばらく音楽を聴いて暮らすことになるだろう。
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