時間と向き合う

とてもよく晴れていた。

こういう日に拓殖大学のB館の上で缶コーヒー飲んだらうまいだろうな。

僕が作家になりたいのは、そういう個人的な時間が持てると思っているからである。

武蔵野に居る頃は、むげに過ぎていく時間と向き合うだけの毎日だった。

今より、すさんでいたけど、時間はたっぷりあった。

残念ながら、今はなかなかそういう時間はあまりない。

人生はうまくいかないものである。

でも、いつか僕はここを抜けだすだろう。

毎晩、みんなが寝静まった後、カレンダーのピンを剥がし、脱走用の穴を掘っているのである。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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