とてもよく晴れていた。
こういう日に拓殖大学のB館の上で缶コーヒー飲んだらうまいだろうな。
僕が作家になりたいのは、そういう個人的な時間が持てると思っているからである。
武蔵野に居る頃は、むげに過ぎていく時間と向き合うだけの毎日だった。
今より、すさんでいたけど、時間はたっぷりあった。
残念ながら、今はなかなかそういう時間はあまりない。
人生はうまくいかないものである。
でも、いつか僕はここを抜けだすだろう。
毎晩、みんなが寝静まった後、カレンダーのピンを剥がし、脱走用の穴を掘っているのである。
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