村川とわ– Author –
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日記
いつもの場所へ。僕らが生きている東京は素晴らしいところなんだって信じている。
備えあれば憂いなしとは言うけど、僕が一番、怖いのは余震であり、大きな揺れがあったときに一人でいることへの不安であり、一日、二日、食べれないことや、風呂に入れないことではないんです。 水を汲んだり、食べ物を買い込んだり、することに懐疑的なの... -
日記
地震のあとで。東日本大震災の当日を振り返る。東京は目白の自宅で震度5強の揺れで、僕は部屋を飛び出した。
朝のうちに大学の近所の歯医者に行き、高田馬場の駅前で弁当を買って帰った。 帰りの道すがら、近所の木蓮がもうすぐ咲くところを見て、もう少しだ、今日もがんばらないとなあと思った。 買ってきた弁当を食べてから、パソコンを立ち上げて、小説を書き始... -
日記
「なるべく苦手なジャンルの本を読んでください」小説家の高橋源一郎さんがいう理由はなんとなくわかる。
昨日、読み終えたミステリ。 ミステリはやっぱ僕には合わないのかなあ。 なんか物足りないというか、やはり謎をとくことに重きを置くからかなあ。 今日からは『さらば雑司ヶ谷』という本です。 ほんとは読み返しだけでいいと僕は思うんですが、まだそんな... -
日記
映画『ソーシャル・ネットワーク』を観る。Facebookのマーク・ザッカーバーグがどういう風に描かれるか興味があった。
昼間、顔見知りの先生と偶然、街で出会い、少し話をした。 僕が今日は休みですという話をすると、先生は「キミは普段は何を勉強している人なの?」といつもと違う会話をしてくれた。 先生のせっかくの質問に答えなくてはいけないと思い小説を書いているこ... -
日記
新潮文庫の秘密。これをつけることで、コストが10円近く高くなるけど、新潮社はつけることにしているんです。
今日は珍しい人と話すことになりました。 本の詳しい人で、以前の僕の新潮文庫のギモンをあっさり教えてくれました。 新潮文庫にだけスピン(しおりのことらしい)がついているのは、新潮社のこだわりです。 これをつけることで、コストが10円近く高くな... -
日記
リリー・フランキーの『ボロボロになった人へ』という小説のある一節で、とても素敵な言葉があり、僕はいつかこういうことを書ける人になりたい。
今日は細かく色んなことがあった。 久しぶりに上司の一言に、反論した。 とてもキモチが良かった。 普段は言われた仕事は文句言いながらもやるけど、権利の主張はやはりしたほうがいいから。 というか瞬間湯沸かし器だった。 まあ、日本社会的には僕が間違... -
日記
仕事から帰ってきた母が庭に水をやりながら、「コレ、あじさい」とゆっくり言葉にして教えてくれたのを今でも覚えています
もうすぐ桜の季節ですが、僕が一番好きな花はあじさいです。 実家の庭にあじさいが山ほど咲いていて、初めて覚えた花の名前があじさいです。 仕事から帰ってきた母が庭に水をやりながら、「コレ、あじさい」とゆっくり言葉にして教えてくれたのを今でも覚... -
日記
近所に大きな坂がたくさんあり、宿坂、のぞき坂、豊坂、稲荷坂のうち、今日はのぞき坂というとても傾斜の急な坂を歩いて帰って来た
東京に、春一番が吹いた。 最高気温20℃ 昼休みによく行く、うどん屋のネコも上機嫌で、ずっと足元にいて、撫でていた。 そのコが僕に寄ってくるのは初めてで撫でるのをやめると、僕の足に突進してきて、とても可愛いコだということがわかった。 夜は夜で... -
日記
正義を正義という言葉で表現する人間は『壁』である。そして自分なりの正義を持つ人間は、もろい『卵』となり、つぶされる。
なにかを追いかけているときの脳はきっとあまり健全に働いていないのだろう。 ブログの時間になっても何ひとつ具体的な言葉が浮かんでこない。 なんでもいい、今日の昼ゴハン、晩ゴハン。 そういうもので、話題をつくって、さらりと書いたら嫌われないのだ... -
日記
右には新宿の街が、左手には池袋の街が見えた。近くに椿山荘があり、蛍が放たれているというのは小説の話だけではない。
久しぶりに平日の休みだったので、ぐるぐると新宿区から文京区、豊島区と歩いてみたら、汗だくになった。 目白の高台で絶好のカメラポイント見つけた。 「右には新宿の街が、左手には池袋の街が見えた」 ・・・歩いて思いついたのは、先週の雪のことだった...