村川とわ– Author –
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日記
自分が軽んじている他人の行動にこそ、自分が知り得ないことが溢れていると思う。
気がつけばいつのまにか11月。 と書くといかにも忙しい人のように聞えるがそんなこともなく、怠惰でブログを書いていないだけである。 忙しさで言えば、ピークは過ぎていき、今は家に帰ってきても、なにもしていない。 もちろんゴハンを作ったり、本を読... -
日記
生活が楽しいかどうかというと、それは「時には」としか言いようがない
最近、いろんな人に励まされている気がする。 その度に僕は少し疲れていることを盛って話をする。 相手が僕の疲れている話を求めているような気がするからである。 で、実際どうかというと僕は別に仕事で消耗していることなどない。 また文章を書けないで... -
日記
村上春樹『1Q84』を読む。「世界の終わりに」に変わる新しい表現としての「王国の到来」がスマートでいい
少し休んだぐらいで、さすがに書きたいと思うことも、そうそう浮かんでこない。 ましてや無性に書きたいという気持ちは僕にはない。 それでもキーを叩くことで、なにかが生まれてくる可能性はびんびん感じている。 それは文章を書く才能とかじゃなくて、書... -
日記
ソーシャルメディアが当たり前になって、みんな何気なくそれを使っているけど、やっぱり普通じゃないと僕は思っています。
一年が早いかどうかの話はよくわからない。 ある部分では早いと言えるし、ある分ではそうとも限らない。 ただ何かをしていないと、あっという間に時は過ぎていくということは、ある程度、信頼の置ける事実である。 約一年間、毎日(のように)、ブログをつ... -
日記
帰りにホットレモンを作ろうと思って、スーパーでレモンを買ってきた。ホットレモンとカレーはたいていうまくできる。
少しほぐれた。 静かに本を読み、ヘッドフォンで好きな音楽を聴き、文章を書くことに最大の自由を見つける。 その繰り返し。 寝る前には人が話をしているのをラジオで聴いている。 愛すべきは人の痛みのわかる人々。 やさしさのない語りべに面白みはない。... -
日記
本と料理の話。外で食べるより、自分で作って食べる方がおいしいと感じるから作るのである
昼の休みに分厚い本を読んでいるとよく何を読んでいるのかと訊ねられる。 僕の態度が、そういう風に見えるからだろう。 僕は自分の本のことを訊ねられるのが嫌いじゃない。 僕は読んでいる本のこと、その作家のことを説明する。 たぶんその本のこと、その... -
日記
時間と向き合う。毎晩、みんなが寝静まった後、カレンダーのピンを剥がし、脱走用の穴を掘っているのである
とてもよく晴れていた。 こういう日に拓殖大学のB館の上で缶コーヒー飲んだらうまいだろうな。 僕が作家になりたいのは、そういう個人的な時間が持てると思っているからである。 武蔵野に居る頃は、むげに過ぎていく時間と向き合うだけの毎日だった。 今... -
日記
都電荒川線。東京交通局100周年記念の花電車。
3時半頃に仕事を終えて、家へ帰る道すがら、新目白通り沿道にたくさんの人だかりができていて、なんだろうと思いながらも人に聞くこともできず、歩いていたら、前からいつもと雰囲気の違う電車が来た。 東京交通局100周年記念の花電車だった。 こうい... -
日記
繊細でいて、タフという性分
今週は一週間、鼻づまりとのど痛と、咳に悩まされた。 もっと症状がひどかったら、すぐに医者へも行けたんだけど、なにぶん軽かったので、ピークがいつだったのかわからなかった。 ずっと朝、だるかったけど、今朝は仙豆を食べたみたいに身体が軽かったか... -
日記
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッド・バイ』を読む。小説におけるアイロニーという王道。
引き続き本を読んでいる。 レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』 最近は読むのが遅い。 小説に大切なのは物語の力と哲学であると朝のうちにふと思い浮かんだ。 哲学はとりわけアイロニーという形で表現されている。 僕が好きな展開においてはい...