村川とわ– Author –
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昔々、といってもたかだか45年
椿山荘でホタルが見えるというのは本当だった。 僕自身はホタルが珍しい人間でもないんだけど、このホテル(結婚式場)で見る、ホタルには思い入れがある。 『蛍』という小説の舞台は、45年前のこの場所の近くにある男子寮の話で、このホテルで客寄せとし... -
マイルスが好きな理由
今日はなんか書かないとな。 と思いつつ、なにもなくて。 牛乳を買い忘れたので、コーヒーをブラックで飲みながら、パソコンを叩きながら、テレビが気になるが、OFFしてある。 ジャズの歴史の本を読んでいたら、マイルスのことが書いてあって、僕がマイ... -
菊地成孔の本
ここ数日、書きたいことはない。 なにもかもがやりかけで、宙に浮いたまま。 色々なものからこころが離れていく、最初から自分のものではないから。 今日、帰りに本屋で本を買った。 菊地成孔『東京大学のアルバートアイラー』 最初の何行かで惹きこまれた... -
先の見えない土曜日
土曜はいつも、仕事から帰って来てから仮眠して(疲れているから)19時20時に起きて活動しはじめる。 不規則というか、不規則に睡眠時間が多いだけで寝不足ではない。 このタイミングで寝たら、次への起動が速くなるのを僕は発見したのだ。 先月から小説を... -
努力について
今日はまた一つ生きる目標が確定した。 ただ、楽しみが増えただけなんだけど、新しいものというものは、探しても見つからないもので、日々の地道な感情の積み重ねで見えてくるのである。 僕は努力をしたと思えるのは、高校2年生の夏から冬のほんの少しの... -
『さしこのくせに』
去年の4月ぐらいだったか、毎日のように大きな余震があって、僕は家がいつ壊れるかわからないような不安の中、ぼんやり眺めていた深夜のテレビ。 その中で地味な緑ジャージを着て、よく喋る女の子が僕のこころを捕まえた。 僕は夜中、一人で笑っていた。 ... -
正しい分量
今、読んでいる本は島田雅彦の『彗星の住人』という本。 『マダムバタフライ(蝶々夫人)』の末裔の恋の連鎖をえがいた作品でとてもいい作品。 サヨクの視点で戦後の日本からバブル期のことをさらりと書いた恋愛小説。 僕が少し政治のことを勉強していた頃... -
6月
夜。 寒くないから、いくらでも起きてられる。 でもそろそろ寝よう。 『風とロック』5月号の柏木由紀のインタビューを読みながら、とてもストイックなアイドル魂に感動した。 ピースの又吉が芥川龍之介をブックナビしていて、太宰とか漱石のくだりを聞き... -
シンプルな場所にこころの平穏がある
自分の好きなものといっても、僕はモノを集めたりするところはない。 モノで大切なのは、5年ぐらい前に買ったアンプと4年前に実家から持ってきて、山形で修理したソニーのブックシェルフスピーカー(兄貴のおさがり)。 僕にとって音楽はすごくいいもの... -
日曜日のそれ、粋な夜電波
この頃、ずっとヘッドフォンをしているんだけど、僕は音狂いの若者でもないので、四六時中、音楽を聴いているわけでもなくて、最近はポッドキャストでラジオを聴いている。 寝る前にパソコンからウォークマンに落として、毎日、空き時間に聴いている。 こ...