東京について

ここ数日、外食ばかりだ。

味が濃いし、飲み物は冷たい。

東京は温かいお茶を出してくれる店が極めて少ない。

濃い味に、冷たい飲み物は、東京の悪い面だと僕はずっと思う。

みんながそれを求めているという思い込みから生じる価値観であらゆるシーンでそういう忖度が過熱する。

しかし、ものごとにはそうではない側面、反対側の思想があるわけで、それに気付いているかいないかで、東京の良い面を垣間見ることできる。

先日、友達に連れていってもらった、神楽坂の鳥茶屋はとてもこころを満たしてくれた。温かいお茶を僕は何杯も飲んだ。

僕が好きだった東京のよい側面を僕は自分の好きな友達と会うといつも確認する。

一人で暮らしていると、東京の悪い側面しか見えてこないもので、僕にとっては東京はある種の悲しさと寂しさしかなくて、それは今でも変わらない。

どうしてみんなオリンピックをそんなに手を叩いて喜べるのかとか僕は思っていたし、それは今でも変わらない。

孤独になればなるほど、言葉数が減ってくるけど、言葉数が減れば穏やかになれる。

しかし穏やかになればなるほど、孤独にも近くなる。

そういうことから逃れられたらよかったけど、結局、僕にとって東京とはそういうところで、僕という人間にそういう不器用さがあるから、いろいろな人に仲良くしてもらえたのだと思う。

ほんとうに東京で僕はたくさんの友達に恵まれた。

いろいろな人が僕に好意を持ってくれて、常に僕はクールではいられなくて、楽しい時間が過ごせた。

無神経な相手にはどれだけでもタフになれたし、繊細な相手にはどれだけでもやさしくなれたし、それはこれからも変わらないだろう。

今は、旅を終える気持ちと、旅に出る気持ちと、その両方に今はある。

僕のこころが、いつかここへ戻ってくる為に旅を続けます。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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