今日、あるアンケートがあり、あなたの生きる支えになっている作品はなんですかという質問に僕は夏目漱石の『こころ』と答えた。
『こころ』を即答するときの僕に迷いはない。
高校三年生のときに国語の授業でやって以来ずっとだ。
このブログでも『こころ』については散々書いてきたけど、まだまだ全然、語り尽くせていない。
今、都内の本屋には、『こころ』がたくさん並んでいる。
どうしてだろう?
NHKで番組をやってるからだろうか?
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/21_kokoro/
僕はその一冊を手にとって少し読んでみる。
目を閉じて物語を思い浮かべると、あの夏の先生のまじめな表情が浮かび上がる。
世間に対してではなく、自分のこころに対してまじめでありたいと思うとき、僕はいつもそのことを思い出す。
その時から、とりあえず前へ進もう、なんとかまっすぐ生きていこうとするときに、『こころ』はとても大きな求心力になっている。
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