漱石の暗さの濃淡

こないだ『門』を読んでいると書いて、それからなにも書かずにいたら、あっという間に1、2週間が経ってしまった。

『門』の中で一番好きなのは京都の学生時代の話で、ほんの少し三角関係になって主人公が神戸に友人のお見舞いに行くシーンだ。

たぶん、それはこの小説ではキモの部分ではないけど、ここがあるから、前半の暗さを更に色濃くするわけで、京都から神戸へわざわざ友人に会いに行くというくだりがとても大事なんだと思った。

学生時代にはちょっと遠回りしてでも、友人に会いに行くというのがいいらしい。

僕も三重や岐阜から友人が八王子まで訊ねてきてくれた時は、嬉しかったもの。

最近は本も少しだけ読んでいる。

チャンドラーの新訳が出たのでそれを読んでいる。『大いなる眠り

それを読みながらもわりと漱石のことを考えているので、けっこう今、小説のことばかり考えている気がする。

『それから』『こころ』『門』と『三四郎』がなぜ面白いか知りたい。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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