父の入院について

こないだも少し書いたが、先日、実家の母から電話があり、お父さんが倒れて病院に運ばれたと。

それで実家に帰ったりしていたんだけど、そのことを説明するにもまだ父が入院しているので、晴れやかな気持ちではない。

もうだいぶいいみたいだけど。

一時は延命措置の話にまでなった。

その間、僕はずっととりつかれたように小説を書いていて、昨日あたりで、ようやくゴールが見えてきて、ブログのことを思い浮かべた。

僕は小説を書くという行為の中にまだ自分のピークむかえていないと感じた。

つまりまだイケるという気持ちが芽生えたのだ。

病院のベッドで父と話した。

小説の話と野球の話。

やはり漱石の話や杜子春(芥川)。

病院のトイレにウォシュレットがあるらしく親父は気に入っていた。

僕は点滴を持って一緒にトイレに入ったんだけど、ウォシュレットを長く当てすぎるやろといって笑った。

どんどん父が小さくなっていく、母のやさしさはいつも変わらない。

誰かの心配で疲弊していくばかり。

東京の家で僕はいつものようにお笑いを見て笑っている。

夜遅くまで小説を書いている。

お気に入りのレコードを大事に何度も何度も聴いている。

父の高熱が下がったときの朝に見せた母の笑顔を僕はしばらく忘れないだろう。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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