誰かに守られているときは全然、気にもしなかったこと

家の扉を開けて、一歩外へ出るときの感じがだんだんよくなってきている。

朝なんか起きてすぐにゴミを捨てに行くんだけど、ゴミ捨て場の道まではキャンプの朝みたいな感じでとてもいい。

一昨年、春日大社のすぐ傍の旅館に泊まって朝から春日大社を散歩したことがあって、そのときのことを最近、よく思い出す。

たぶん時間が経てば経つほど思い出すんだろう。

人が季節を生きているということを僕は子供の頃、誰かに守られているときは全然、気にもしなかったけどな。

五月にある人は言った。

あなたの好きなことをしなさい。

でも、これからが大変なのだと、言った。

(『東京タワー』リリー・フランキーより

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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