去年のことは今でも覚えている。
僕は仕事を休んでいて、部屋にいて、コーヒーを淹れながらパソコンを叩いていた。
あのとき書いていた小説は、ほんとうに僕が書きたかったものなのかどうか今ではわからない。
今わかるのは、僕が書きたかったのは23歳の時に書いていた小説で、それは20代になんどもなんども書きなおして書けなかった小説で今ではそのことををほとんど忘れてしまったいうことである。
今日昼間、友達に呼び出されて近所のドトールへ出かけたら、いろいろと思うところはあった。
たしか地震の日は夜から渋谷でその友達と集まる予定で、地震が起きて何時間か後に今日中止だからというメールが届いたんだった。
話は戻るが、書きたかったものが書けなくなったのか、書きたかったという気持ちがだんだんなくなって、書かなくなったのか、わからなくなり、今、僕は書くことより、読むことの方が大切で、書くことに気持ちが向かわない。
そしてそのことで悩んでいるかというとそうでもなく、むしろとてもスッキリしているのである。
でも漠然と物語のようなものは、身体の中にあって、それを言葉にできるかどうかはこれからの生き方なんだろうなという気持ちがあり、そう思って社会人として生きると自分はとてもつまらない男なんだということに気付いた。
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