友達が急性アルコール中毒で救急車で運ばれた。
僕は友達一人、いとこ一人を酒で失くして、酒の怖さを知っているので、泥酔している人間を、タクシーで一人暮らしの家に送ることができなくて救急車を呼んだ。
泥酔と昏睡は紙一重で、救急車が来たときには意識がなかった。
ウーロン茶の僕は、冷静で、飲み会は楽しくなかった。
結果、その友達は無事、生還。
馬鹿なヤツと思ったけど、とりあえず、よかった。
入院費やなんか高くついたけど、生きていてなにより。
酒を飲ませた人間を別に責めるつもりはないけど、僕はもう付き合いはできない。
助かった命を目の前に、僕は昔、失くした命のことを考えていた。
19歳のときに同じように助けてやれなかった友達のことを今でも毎日のように思い出している。
明日は、昼まで寝て、洗濯して、小説印刷して、郵便局まで。
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