最近、日が長くなったのか、短縮営業で僕の帰りが早いのか、明るいうちに家路につく。
都電の駅から神田川まで足をのばしてみるが、やはり都電で帰る。
けして無理はしない。
来週からはまた歩いて帰れるだろう。
長々と引きづってきた足もなんとか戻りつつある。
フィッシュマンズの『帰り道』という歌が好きで、「帰り道の寂しさのそのわけを教えてよ」と4、5年前はよく口ずさんでいたけど、今はそんなに帰り道が寂しいとは感じない。
恋人がいないことと寂しさが直結していた頃は、そういう感傷を誘う歌はこころに響いたものであるが、今はそうでもない。
寂しさはただの景色でしかない。
桜が咲いて、夜桜の灯が中止になり、それでも桜の下には人が群がる。
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