モンチッチ

5歳のクリスマスに母が働いている工場の社販で、セキグチの50センチ大のモンチッチを買ってきて、僕はそのモンチッチととても仲良しになり時間が経てば経つほど離れられなくなり、モンチッチは消耗品だから、ボロボロになってダニもひどくなり、母が洗濯機(二層式)でまわした。

洗濯機がまわっている間僕は、気が狂ったように泣いた。

それから、母はそれを寒い今日のような外に干すと言いだし、首つりのような感じで吊るしたのである。

そして、僕はテレビに夢中で、すっかり取り込むのを忘れていて、モンチッチは一晩中、エモン掛けに吊るされていたわけなんだけど、朝、新聞屋の人が来て、物凄い驚いたらしい子供が首吊っている! みたいなことになったらしい・・・

その話をきちんと人にしたいと温めているうちにどんどん時間が経ってしまい、完成度の低いままの話になってしまったけど、最近、またモンチッチが欲しいと思い、少し前に吉祥寺のユザワヤに行ったんだけど、現行のモンチッチは少し顔が違うのである。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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