じゅんすけ

6月。

2番目に好きな月です。

Juneという名前も好きだ。

あじさいの6月。

総選挙もあり、盛りだくさん。

かないくんもバルテュスも見てきた。

もう、こころ残りはない。

でも、今は『SUNNY』が一番こころに響いている。

一昨日出た5巻も早速、読んだけど、いきなり四日市球場やら三重ナンバーの車が出て来て、郷愁を誘う。

地名に言葉。

『SUNNY』の舞台は三重県なのは知っていたけど、いき別れた親が四日市でスナックしてるとか、学校やめて名古屋で働くとかいうセリフ。

たまらない。

僕はその中に出て来るいつも鼻を垂れている純助という男の子が好きで、セリフがいちばん子供の本質で描かれている。

盗んだ友達の弁当の箸を返しに行って、盗んだ友達のおばちゃんに飴ちゃんをもらって、みんなには内緒やでと言われるシーンとか痺れる。

俺、今日口の中に入ったアリ食べてしもたわ、とか。

朝、学校に持っていく弁当を受け取って、「まだぬくいわ」とか言ったり。

松本大洋はほんとすごい。

夏の夕暮れとか思い出す。ひぐらしが鳴いている。

学校から帰って親父とキャッチボールしていると、いつも母が工場から自転車で帰ってくる。

最近、思うのはその頃の感じは今も終わってないんだということで、僕はどうして人より、書く時間があって、自由があるのに、そのことを書かないでいるのかということで、ほんとはそのことを書きたい筈なのに書けない。

僕はなんとなく自分がその方向へ向かっているのはわかるのだけど、自分が求めている大きな物語の全貌がつかめてこない。

20代の頃、書き始めた私小説のような感情が枯渇するか、そのうちのどれかが日の目を見るか、あるいは僕が東京を離れるか、あるいは、一人暮らしを終えるか、いろんなドラマが終わるか始まるかしたら、僕はもっと自分の子供時代のことを鮮明に思い出して、そこにある大きな物語を釣りあげることが出来るんじゃないかと思っている。

ところで金曜日に菊地成孔のラジオで流れたファンカデリックにすっかりハマってしまった。

他に買おうと思っていたもの(生活必需品)があったが、ファンカデリックを買ってしまった。

この夏はファンカデリックを聴き倒すことに決めた。

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この記事を書いた人

三重県生まれ。現在は給食調理員をしながら両親と3人で暮らしています。趣味の読書と音楽鑑賞に加えて、自分でも様々なものを書いています。

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