文学– category –
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文学
時間と向き合う。毎晩、みんなが寝静まった後、カレンダーのピンを剥がし、脱走用の穴を掘っているのである
とてもよく晴れていた。 こういう日に拓殖大学のB館の上で缶コーヒー飲んだらうまいだろうな。 僕が作家になりたいのは、そういう個人的な時間が持てると思っているからである。 武蔵野に居る頃は、むげに過ぎていく時間と向き合うだけの毎日だった。 今... -
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都電荒川線。東京交通局100周年記念の花電車。
3時半頃に仕事を終えて、家へ帰る道すがら、新目白通り沿道にたくさんの人だかりができていて、なんだろうと思いながらも人に聞くこともできず、歩いていたら、前からいつもと雰囲気の違う電車が来た。 東京交通局100周年記念の花電車だった。 こうい... -
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レイモンド・チャンドラー『ロング・グッド・バイ』を読む。小説におけるアイロニーという王道。
引き続き本を読んでいる。 レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』 最近は読むのが遅い。 小説に大切なのは物語の力と哲学であると朝のうちにふと思い浮かんだ。 哲学はとりわけアイロニーという形で表現されている。 僕が好きな展開においてはい... -
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今がそんなに悪い社会だとも思わない。大切なのはその条件の中で自分なりの幸せを探すのが正しい姿勢である。
タバコの増税とか、使いにくいライターを使うような規制とか全部、タバコを吸わない人間が思いつきで言ってるんだろうな。 と思うと、僕はわりと保守的なので、そういうニュースを聞いて、すぐに社会がよくなると思わない。 どうしてだろう? 今がそんなに... -
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現実とそうじゃない世界との境目が、秋の一番寒い日、冬の入口。世界の終わりの森と京都の山奥にある療養所の冬のイメージ
風邪であろうか。 気温が下がったからな。 鼻がズルズルで、呼吸困難。 僕は朝と、冷えと、鼻が弱い。 昨日、膝まであるあったかい靴下を買ってきて、冬に向けて準備はしているのだけどな。 冬がいっきにやってくるイメージは、世界の終わりの森のイメージ... -
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母の輪島のお土産。このおかんのおかげで僕は小さい頃から食うのに困ったことがない。
家の呼び出し音で目が覚めた。 目を細めて時計を見る。 11:22 もうそんな時間なのか、けっこう寝れたなあ。 それからコーヒーを入れて、それを飲みながらボーっと部屋から見える、快晴のブルースカイブルーを眺める。 「ええ天気ゃなあ」と呟く。 そ... -
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冬の閉塞的な部屋の中で夏をイメージしながら書くのがいい
ブログの文章が滑らかに書けないとき、少し視点が、というか関心ごとが世間から外れている。 そういうのがなんとなくわかって、今、けっこうブログを書くのが煩わしい。 やめてしまいたいのだけど、短気を起こしてやめていたら、20代の頃の自分に逆戻り... -
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ときどきジャンルがその作家の評価を下げてしまうことがある。『ロング・グッド・バイ』の素晴らしさを語る。
夕暮れ、仕事終わり、大学の喫煙所。 静けさ、ツクツクボーシ、なんだろ、寂しさ。 風がやさしくて、いつまでもこうしてたい。 センチメンタル。 そういうものがここにはまだ残っている。 タバコをやめたことを少し後悔する。 家に帰ってジャズを少し大き... -
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7年目の季節を迎えることになった。バーンアウト症候群みたいな僕の読書
読む本がなくなった感がある。 20代はもっと読みたい本はたくさんあった筈。 今は、好きな本を一通り読み返してしまうと、何も読みたい本がない。 本屋行っても、新刊は素通りである。 こんなんじゃ駄目なんだけどな・・・と思いつつも、本に僕を惹きと... -
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lunatic/真っ暗の部屋では月明かりで本が読める
今日は月がとてもキレイだ。 真っ暗の部屋では月明かりで本が読める。 月の光は人の正気を奪うと昔から言われているとものの本に書いてあるが、たしかに月の光は、太陽の光よりも人の内面に与えるようで、今日みたいな月あかりはとくにシャワーで水を浴び...