文学– category –
-
文学
2月は逃げるーさよならを言う前に。説明されなきゃわからないことは、説明されてもわからないだろう
何か書かなきゃと思いながら、何も書かないうちに色んなものがころころと転がっていってしまった。 別れの季節がやってきて、寂しいのも束の間、たぶんまたすぐに新しい出会いに恵まれることだろう。 ただひたすら別れが辛かった若い頃の自分ではないから... -
文学
片道キップ。謝ってからじゃないと会えない人がいるけど、謝るべきことがないから、会えない。
去年の10月の2週目にふと、都落ちという言葉が頭によぎった。 あのとき僕の感じた不安とか悲しさはなんだったのだろう。 あの1週間はとても孤独で、たまらなく寂しかった。 今まで僕を大切にむかえてくれていた人々を裏切るみたいで、とても寂しかった... -
文学
熱狂と情熱の違い。通常の熱量であれば、その世界が誰かの過失で、損なわれたとしても怒号をあげたりはしない。
小説や、自分の好きな漫画やアニメのある作品に物凄い思い入れがあるが、それは熱狂ではない。 それはどちらかというと情熱である。 だから、その世界が誰かの過失で、損なわれたとしても怒号をあげたりはしない。 新しいMacやiPhoneが販売されるとき、並... -
文学
『トゥルー・ロマンス』とか『テルマ&ルイーズ』とか。抑圧された日常から、ある日、別の世界へ行ってしまう様を色んな形で表現されている。
『カリフォルニア』という映画があって、それが見たいと思って、TSUTAYAに行ったら、置いてなくて、もう時代はブラピじゃないのかと思いながら、『ジョニー・スェード』や『バック・ビート』も置いてないことに気付き、いい映画ってずっと残るだろ... -
文学
でも、この秋は新しい本もレコードもしばらくは要らない気分。新しいフライパンが欲しい気分
夏だからと言って、たくさん本を読む企みもなく、いつのまにか過ぎていった。 結局、8月に読んだのは2冊。 盆休みに名古屋で乗り換えの際に、三省堂で買って、新幹線の中で一気に読んだ指原莉乃の『逆転力』。 夏の終わりを見越して『ノルウェイの森』を... -
文学
野球のチャンネル。古い仲間もそうだし、まだまだ僕は僕で野球にコミットできる余地があると思う
甲子園に行ってきました。 ふだん、僕はスポーツに興味がないとか言っているけど、野球はやっぱ特別だ。 特に僕は今回の三重のエースのピッチングが凄く好きだった。 毎年、母校の試合は結果だけで、残念とか言っていたけど、今年は初戦を甲子園で見て、勝... -
文学
見えない力、宿る。高校野球をやってきて、よかったと思うことは稀だったけど、ここへ来て、野球のキズナは僕らにとって大きな財産だと感じる
ほんの少し前に、夏のいい思い出ができましたと、友達から写メを送ってもらって、僕もいい夏だったと振り返っていたんだけど、今年の夏は、まだまだ終わっていなかった。 今年の甲子園はたぶん僕の周りのとくに三重の人間には特別な甲子園になりつつあると... -
文学
『万延元年のフットボール』を読んだのは大江健三郎がノーベル文学賞をとってから10年後。大江風にいうとジャストミート。
たくさん小説が読める感情が育ち始めている。 もっとも、大人も子供も、たくさん本を読めばいいというのは間違った考えで、僕に限っていうと、本は新書やビジネス書でなく、小説である必要があり、その場合小説を読むほうの活字は中毒性がない。 小説には... -
文学
病院に行って病気になるという言葉もある。もうダメと思ったら、たぶんそこでダメになるみたいに。
朝、家を出掛けるといつも入口の日向で自転車の下に茶色い猫が寝ている。 猫はそこから僕がカギをかけて部屋を出ていく様を見ている。 僕は別に愛想を振る舞わないけど「またおる」と思い、出掛ける。 なんとなく猫はコタツで丸くなるの発想で、夏は日陰か... -
文学
逃げた思い出。理由を訊かれて、いろいろと理由を述べたけど、結局は「なんか厭になった」だけだった
病は気からというのは本当で、ひょっとして自分は弱っているという感覚から、現実に向き合えなくなる。 現実に向き合えなくなった人にあんまり無理しないでとか、少し休んだらとか、周りはやさしい声をかけないと気が治まらないから声をかける。 でも、僕...