2011年– date –
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日記
ホットレモン
少しほぐれた。 静かに本を読み、ヘッドフォンで好きな音楽を聴き、文章を書くことに最大の自由を見つける。 その繰り返し。 寝る前には人が話をしているのをラジオで聴いている。 愛すべきは人の痛みのわかる人々。 やさしさのない語りべに面白みはない。... -
日記
本と料理の話
昼の休みに分厚い本を読んでいるとよく何を読んでいるのかと訊ねられる。 僕の態度が、そういう風に見えるからだろう。 僕は自分の本のことを訊ねられるのが嫌いじゃない。 僕は読んでいる本のこと、その作家のことを説明する。 たぶんその本のこと、その... -
日記
時間と向き合う
とてもよく晴れていた。 こういう日に拓殖大学のB館の上で缶コーヒー飲んだらうまいだろうな。 僕が作家になりたいのは、そういう個人的な時間が持てると思っているからである。 武蔵野に居る頃は、むげに過ぎていく時間と向き合うだけの毎日だった。 今... -
日記
都電荒川線
3時半頃に仕事を終えて、家へ帰る道すがら、新目白通り沿道にたくさんの人だかりができていて、なんだろうと思いながらも人に聞くこともできず、歩いていたら、前からいつもと雰囲気の違う電車が来た。 東京交通局100周年記念の花電車だった。 こうい... -
日記
繊細でいて、タフという性分
今週は一週間、鼻づまりとのど痛と、咳に悩まされた。 もっと症状がひどかったら、すぐに医者へも行けたんだけど、なにぶん軽かったので、ピークがいつだったのかわからなかった。 ずっと朝、だるかったけど、今朝は仙豆を食べたみたいに身体が軽かったか... -
日記
小説におけるアイロニーという王道
引き続き本を読んでいる。 『ロング・グッドバイ』 最近は読むのが遅い。 小説に大切なのは物語の力と哲学であると朝のうちにふと思い浮かんだ。 哲学はとりわけアイロニーという形で表現されている。 僕が好きな展開においてはいつもそうである。 若いう... -
日記
かりんとうとコーヒーの夜
今朝は寒かったなあ。 寒い朝に慣れるまでまた少し時間かかる。 僕は10月が一番寒いと思うんですよ。 1月、2月は暖房やセーターがあるから寒さから逃れるけど、今の時期は意外となすすべがなくて、丸腰のままでいるしかない。 性格的に10月の寒さに... -
日記
今がそんなに悪い社会だとも思わない
タバコの増税とか、使いにくいライターを使うような規制とか全部、タバコを吸わない人間が思いつきで言ってるんだろうな。 と思うと、僕はわりと保守的なので、そういうニュースを聞いて、すぐに社会がよくなると思わない。 どうしてだろう? 今がそんなに... -
日記
現実とそうじゃない世界との境目が、秋の一番寒い日、冬の入口
風邪であろうか。 気温が下がったからな。 鼻がズルズルで、呼吸困難。 僕は朝と、冷えと、鼻が弱い。 昨日、膝まであるあったかい靴下を買ってきて、冬に向けて準備はしているのだけどな。 冬がいっきにやってくるイメージは、世界の終わりの森のイメージ... -
日記
メディアとの距離
昼間、家でテレビを見る。 NHKでマイルス・デイビスの特集をやっていた。 菊地成孔の解説がとても面白かった。 菊地成孔という人はとても話が上手な人で、今、TBSラジオで日曜20時から一時間の番組を持っていて、僕は毎週聴いているんだけど、秋か...